シンガポールのリー・シェンロン首相は７日夜、自身のフェイスブックページで馬英九総統と非公式に会談した際の写真を公開し、「古き友人である馬総統と旧交を温める機会を得た。今回の会談がうまくいったようでうれしい。その成果が地域に安定と平和をもたらすことを願う」とつづった。８日付聯合報などが報じた。
馬総統（左）の回答に対しリー首相（右）は「両岸（中台）関係のブレークスルーについて直接祝いの言葉を述べられてよかった」と答えた（リー首相のフェイスブックページより）
リー首相は馬総統との会った場所、時間について言及しなかったが、写真に映った部屋、および馬総統のネクタイが７日午後に習近平中国国家主席と会談した際に着用していたものと同じであることなどから、中台首脳会談後の夕食会終了後にシンガポール首相府で行われたとみられる。
リー首相の投稿に対し馬総統は８日、「首相の歓待に感謝する。再会できてうれしかった」と回答。その上で「今回の習近平氏との会談も、1993年にシンガポールで行われた中台窓口機関トップによる会談（辜汪会談）も、リー首相とお父上の故リー・クアンユー元首相の力添えがなければ実現しなかった」と述べ、シンガポールは台湾海峡両岸の平和的発展に極めて重要な役割を果たしてきたと謝意を示した。
