遠東集団（ファーイースタン・グループ）の徐旭東董事長は10日、傘下の百貨店大手、太平洋崇光百貨（太平洋そごう）の周年慶（創業祭）セール決起大会で、今年の百貨店事業は厳しい状況に直面しているが、創業祭セール売上高は前年比３％増が見込めると語った。同セール全店目標は105億台湾元（約390億元）だ。11日付経済日報が報じた。
徐董事長（左２）は、太平洋そごう創業祭セールで「不景気を打ち破る」と意気込みを示した（10日＝中央社）
太平洋そごうの創業祭セールは既に天母店で終了。売上高は前年比３％増を達成した。今後は、台北忠孝館、復興館、敦化館で12日よりセールがスタートする。同３店で売上高60億元を目指す。
なおインターネットショッピングの普及について徐董事長は「ネットショップではいつでも買えるが、創業祭セールは12日間限定で、それぞれ異なるものだ」と強調。さらにネット上ではあらゆる情報が手に入るが、百貨店では試着ができると指摘。「創業祭セールがなければ、消費者はうずうずする」とアピールした。
