来年の総統選挙に出馬する野党民進党の蔡英文主席は16日、副総統候補として陳建仁氏（64）を選んだと発表した。陳氏は同日、中央研究院副院長を辞職した。陳氏は「バイオ産業はここ数年、民間の資金が潤沢で、関連法規の整備も進んだ。産官学が連携すれば台湾のバイオ医療産業は１兆台湾元（約３兆8,000億円）以上の新興産業になる」と述べ、同産業の発展に力を入れる姿勢を示した。17日付工商時報が報じた。
陳氏（右）は「台湾には優れた医療体系、健康保険制度があり、謹厳で優秀な学者もいるため、バイオ医療産業には転機が見込める」と話した（16日＝中央社）
陳氏は陳水扁政権時代に行政院衛生署（現・衛生福利部）署長を務め、バイオ産業に明るい。バイオ産業を発展させる具体策はあるかとの質問に対し陳氏は、「蔡主席が既にバイオ医療産業に関わる政策を発表している。台湾のバイオ医療産業にはニッチもある」と答えた。
