鴻海精密工業が16日発表した第３四半期連結売上高は前期比9.5％増、前年同期比12.11％増の１兆656億台湾元（約４兆円）、純利益は前期比47.36％増、前年同期比11.06％増の388億5,800万元で同期として過去最高、四半期ベースでも過去３番目に高かった。アップルのスマートフォン新機種「iPhone6s」効果が表れた。17日付蘋果日報などが報じた。
同社は、第３四半期は新製品の量産が好調だったほか、コスト削減や自動化による生産効率向上で、営業利益が予想より良かったと説明した。営業利益は前期比15％増、前年同期比21.6％増の381億6,500万元だった。
第４四半期売上高見通しについて、台湾の証券会社は、需要期で過去最高を更新する可能性があると予測した。一方、欧州系証券会社は、iPhone6s販売に勢いがなく、鴻海の増収幅に影響すると指摘。iPhone6sはiPhone6より売れておらず、中国と米国で需要が弱まっており、第４四半期売上高は前年同期比４％減との見方も出ている。
