鴻海科技集団（フォックスコン）が中国でサプライヤーに融資を行う「サプライチェーン金融」を始動している。同グループは過去１年間で中国に金融サービス会社を６社設立。既に100社以上の部品サプライヤーに融資など10億人民元（約190億円）規模のサービスを提供しているとされる。19日付工商時報が報じた。
鴻海の金融サービスは現時点で、対象を自社グループに供給を行うサプライヤーに限定しているが、今後は、外部のサプライヤーにも対象を拡大したい考えで、最終的には一般消費者へのサービス提供も視野に入れているもようだ。
また現在、融資は鴻海の資金によって行われているが、将来的には戦略パートナーを迎えることも排除しておらず、今後５年以内に金融サービス子会社の株式公開（ＩＰＯ）を検討しているとされる。
