来年１月の総統選挙に出馬する蔡英文民進党主席は27日午前、副総統候補としてペアを組む陳建仁・前中央研究院副院長と共に中央選挙委員会（中選会）を訪れ、立候補の手続きを行った。蔡氏は選挙対策本部で行った立候補記者会見で、「われわれは国家の栄光を取り戻し、『台湾人』の３文字に満たしたい」と抱負を語った。蘋果日報電子版などが報じた。
立候補を届け出た蔡氏（左）と陳建仁氏（右）。「４年間準備してきた」と強調した（27日＝中央社）
蔡氏はまた、１カ月前に自身の財産を信託したと説明し、政治の透明性のために政権獲得後は閣僚の財産をすべて信託するとの考えも示した。民進党関係者によると、蔡氏が信託した預金額は4,400万台湾元（約１億6,500万円）で、住宅ローンの返済に充てたため４年前の前回総統選時よりも795万元減った。総統選の保証金1,500万元も自身の預金から出したという。
一方、国民党は25日に朱立倫主席と元行政院労工委員会（元労働部）主任委員で弁護士の王如玄氏が、正副総統ペアとして立候補の届け出を済ませている。
