ＩＣ設計大手の聯発科技（メディアテック）はこのほど、ハード、ソフトウエア開発を促進する総合サービス「MediaTek Labs」より、モノのインターネット（ＩｏＴ）向けモジュールソリューション「Linklt Smart 7688」および「Linklt Smart 7688 Duo」を発売した。13〜16米ドルの超低価格に抑えたことで、顧客が競争力の高いＩｏＴ応用製品を速やかに開発できるようになるとうたっており、同社のＩｏＴ事業展開における「秘密兵器」となるとみられている。４日付電子時報が報じた。
メディアテックは現在、世界のＩｏＴ市場をターゲットとするシステム・オン・チップ（ＳｏＣ）「Aster（アスター）」や、さまざまなワイヤレス・ネットワーク用コントローラＩＣを顧客のロー〜ハイエンドＩｏＴ製品設計に提供しているが、今回の「Linklt Smart 7688」投入により、さらに応用範囲を拡大できるという。
世界経済の低迷、半導体市場の不透明な景気見通しを受けて、メディアテックも製品の集中や組織再編、コスト削減などの動きを見せているが、これに反してＩｏＴ向けチップ開発については積極的な投資姿勢を見せており、同分野での商機を重視していることがうかがえる。
