自動車部品受託生産の和大工業は、米電気自動車（ＥＶ）大手のテスラモーターズなど主要顧客からの旺盛な需要を受け、11月の連結売上高が前月比2.93％増、前年同月比27.35％増の４億8,300万台湾元（約18億円）となり、単月ベースで過去最高を更新した。８日付工商時報が伝えた。
背景には北米の自動車市場が好調なことに加え、中国のＥＶブランドの台頭もある。特に主要顧客であるテスラや米自動車部品メーカー、ボルグワーナーからの受注が前年同月比で25％伸びたのが目立った。
和大工業の沈国栄董事長は「来年は今年を上回る業績が見込める」と述べた。テスラは今年５万台、来年は８万台の販売を見込んでおり、和大工業には追い風となりそうだ。
和大工業は受注増に対応し、大埔美精密機械園区（嘉義県）に20億元を投じた新工場を建設した。建屋は既に完成し、今月は設備の搬入を進めており、来年７月の量産を目指している。
同社は好業績を受け、従業員に３～４カ月分の春節ボーナス（年終奨金）を支給するとともに、来年は平均５％の賃上げを実施する。
