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「風水や占いを信じる」、若者ほど高比率


ニュース 社会 作成日:2015年12月17日_記事番号:T00061002

「風水や占いを信じる」、若者ほど高比率

 科技部が16日発表した台湾市民の科学的素養に関する調査結果によると、「疑似科学」とされる風水や星占いなど占いを信じる比率は、若者ほど高いという傾向が明らかとなった。

 同調査は18〜70歳を対象に2014年12月〜15年1月に対面によるアンケート方式で実施されたもので、有効サンプル数は1,831件。

 調査結果によると、風水、占いを「信じる」との回答比率はともに30〜39歳が最高で風水が51.8%、占いが38.3%となった。風水の場合は30歳以下の「信じる」比率が46.8%に上った。また占いのうち星占いを「信じる」と回答した比率は18〜29歳が29.3%で最高、60〜70歳の2倍以上となった。

 結果について科技部科教発展・国際合作司の周倩認司長は「健康に関心が高い年長者に対し、若者は将来が定まっていないことから運命占いや星占いによって人生の難題に答えを探ろうとする傾向にあることが関係している」と分析している。

 実際、ある32歳の女性は、結婚や仕事、住宅や自動車の購入などに際し、占いや風水の助けを借りて幸運を切り開きたいと考えると答えている。

 このほか、調査を担当した中山大学の蔡俊彦助理教授は、男性は宇宙人など超自然的存在を信じ、女性は星占いを信じるといったように男女差が見られたという。またこれまでの調査ではテレビの占い番組を好んで視聴する者ほど疑似科学を信用する傾向にあることが分かっているそうだ。

 さらに同調査によると、「抗生物質には細菌を殺す効果があるが、ウイルスには無効」という知識を持っている人は全体の25.7%にとどまり、欧米の60〜70%を大きく下回るなど、世界的に見て台湾市民は基本的な科学知識が不足している現状も明らかとなった。