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台塑化、出光興産との合弁工場決議


ニュース 石油・化学 作成日:2015年12月28日_記事番号:T00061201

台塑化、出光興産との合弁工場決議

 台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル、台塑化)は25日、出光興産と折半出資で「台塑出光特用化学品」を設立することを董事会で承認した。資本金は15億台湾元(約55億円)。C5留分を主原料とするDCPD(ジシクロペンタジエン)/芳香族共重合系の水添石油樹脂(商品名・アイマーブ)工場を建設する。26日付工商時報が報じた。

 台塑化は、台塑集団(台湾プラスチックグループ)第6ナフサ分解プラント(雲林県麦寮郷、通称六軽)での水添石油樹脂工場設立計画は環境影響評価(環境アセスメント)の審査を既に通過しており、今後2年で建設し、2018年末に完工、稼働する予定だと説明した。年産能力は4万3,800トン、投資額は43億元。現在の相場は1トン当たり2,500~3,000米ドルのため、年産額40億元の上積みが予想される。

 同社は、原料のC5の量産は順調で、第6ナフサ分解プラントでDCPD、スチレンモノマーを95%生産しているので、水添石油樹脂の合弁工場設立を決めたと説明した。水添石油樹脂は紙おむつなどに使うホットメルト接着剤の粘着付与剤、ポリオレフィン用樹脂改質剤などに使用されている。紙おむつのほか、食品包装や電子製品の保護用フィルムにも使われる。