ＩＣ設計大手、聯発科技（メディアテック）の謝清江・副董事長兼総経理は28日、自身が第一線を退く計画を進めていると表明し、次期総経理候補者として新たに共同営運長（CO-COO）に就任した、朱尚祖氏と陳冠州氏を指名した。29日付工商時報が報じた。
謝総経理は「当社は既に生産額で世界３位のＩＣ設計企業となっており、27カ国・地域に拠点を持ち、来年合併する立錡科技（リッチテック・テクノロジー）などの子会社を合わせた従業員数は１万5,000人に上るため、企業全体の運営は難易度が増している」と語った上で、現在、朱氏と陳氏に経営者となるための訓練を受けさせていると説明した。
なお、市場ではメディアテックの今後の業績を不安視する予測も出ているが、謝総経理は「2016年はスマートフォン向けチップ価格が引き続き下落圧力に直面するものの、当社は10コアＳｏＣ（システム・オン・チップ）、Helio X20が高い評価を受けてハイエンドチップ市場でシェアを拡大している上、出荷成長も業界平均を上回っており、来年も間違いなく黒字を維持する」との見方を示した。
