ＩＣ設計大手、聯発科技（メディアテック）は、業績不振が見込まれるため、上級幹部の報酬を10％カットするもようだ。ただ、一級管理職以下の従業員については、例年通りに賃上げを行う方針だ。７日付経済日報が市場筋の話として伝えた。
同社の謝清江副董事長兼総経理は昨年末、今年は出荷量や市場シェアが引き続き成長すると見込まれる一方で、市場競争圧力が高まるため、収益は前年を下回るとの見方を示した。
証券会社は、同社の粗利益率が40％割れの危機に直面するため、コスト管理は減益幅を抑制する上で必要な手段だと説明した。
同社の従業員数は１万3,000人で、上級幹部の報酬をカットしてもコスト削減効果は限定的とみられるが、業界は上級幹部が共に危機を乗り切るという姿勢を示すことに意義があるとみている。
