スマートフォン大手、宏達国際電子（ＨＴＣ）が７日発表した自社決算による昨年12月連結売上高は前月比36.6％減、前年同月比57％減の65億1,700万台湾元（約230億円）で、過去約10年で最低となった。新製品発売がなく、出荷台数が減少したことによるものだ。８日付経済日報などが報じた。
昨年第４四半期売上高は257億4,700万元で前期比20.3％増、通年では1,216億8,400万元で前年比35.3％減だった。
サプライチェーン業者は、ＨＴＣの旗艦機種「HTC One A9」の今年第１四半期の月間受注台数が、従来の30万台から20万～25万台へと低下しており、今期は中国市場に昨年末に投入した「HTC One X9」が中心のため、引き続き減収になると予測した。ただ、桃園市のＴＹ５ビルと土地の英業達（インベンテック）に対する売却益21億元が、損失の軽減に貢献する見通しだ。
