製靴大手の宝成国際集団（ＰＣＧ）、豊泰企業、鈺斉国際（ファルジェント・サン）は2015年連結売上高が軒並み過去最高を更新した。スポーツ・レジャー人気の高まりや、今年８月に開催されるブラジル・リオデジャネイロ五輪向け需要が追い風となった。12日付工商時報などが報じた。
最大手のＰＣＧが11日発表した15年連結売上高は2,691億6,700万台湾元（約9,500億円）で前年比10.3%増加した。同社は、49.98%出資する裕元工業の昨年売上高が84億3,800万米ドルと5.3%増加したためと説明した。また、裕元工業の小売部門が分社後、香港に上場した宝勝国際は昨年売上高が23億300万米ドルと16.3%増えた。
ナイキの主要サプライヤー、豊泰企業の15年連結売上高は557億5,400万元で、前年比17.16%増加した。販売量は8,901万足と12.5%増加した。同社は11日、今年第１四半期の販売量は前期比２%減、前年同期比８%増の2,220万足との見通しを示した。
アウトドアレジャーシューズ大手、鈺斉国際の15年連結売上高は前年比6.1%増の90億4,500万元だった。同社は、昨年第４四半期の売上高のうち、ベトナムとカンボジアの割合が計40%に達したと指摘。ベトナム鈺興工場は防水透湿性素材「ゴアテックス」を製造販売するＷＬゴア＆アソシエイツの認証を目指している最中で、取得できれば同社の利益拡大に貢献すると説明した。
