市場調査会社、ＩＤＣの統計によると、華碩電脳（ＡＳＵＳ）は2015年第４四半期のパソコン出荷台数が571万3,000台と前年同期比0.8％増え、市場シェア7.9％で世界４位に上昇した。第３四半期はマイクロソフト（ＭＳ）の新ＯＳ（基本ソフト）「ウィンドウズ10」搭載製品の出荷不調で６位に低下したが、第４四半期はノートＰＣ出荷が急増し、５位アップルをわずかに上回った。14日付蘋果日報が報じた。
市場全体の昨年第４四半期出荷台数は7,188万9,000台で前年同期比10.6％減だった。上位３位は順に▽聯想集団（レノボ）、1,539万4,000台（4.5％減、シェア21.4％）▽ＨＰ、1,429万台（10.1％減、シェア19.9％）▽デル、1,016万9,000台（5.7％減、シェア14.1％）──。アップルは565万8,000台（シェア7.9％）で、2.8％増だった。
2015年通年のＰＣ出荷台数は前年比10.4％減の２億7,600万台で、過去８年で最低だった。上位５位は▽レノボ、5,718万2,000台（3.6％減、シェア20.7％）▽ＨＰ、5,353万4,000台（5.9％減、シェア19.4％）▽デル、3,904万9,000台（5.9％減、シェア14.1％）▽アップル、2,079万4,000台（6.2％増、シェア7.5％）▽宏碁（エイサー）、1,968万台（18.1％減、シェア7.1％）──で、アップル以外は前年割れだった。
ＩＤＣは、16年下半期からＰＣ市場は回復に向かい、ウィンドウズ10搭載ＰＣの購買意欲が高まると予測。来年はタブレット端末としても使える２イン１ノートＰＣがけん引するとの見通しを示した。
