長栄集団（エバーグリーン・グループ）の創業者、張栄発総裁が20日午前11時５分、死去した。享年88歳だった。近年体調が優れず、入退院を繰り返していた。
張氏は、東日本大震災の際、個人で10億円を寄付したことなどから、12年に日本政府より旭日重光章を授与されている（中央社）
張氏は1927年に宜蘭県蘇澳鎮で生まれた。南日本汽船での勤務や友人との海運会社の起業を経て、68年９月に長栄海運（エバーグリーン・マリン）を設立、85年には世界最大のコンテナ貨物船会社に成長させた。
91年７月、長栄航空（エバー航空）が営業開始、1997年11月、航空機整備の長栄航太科技（エバーグリーン・アビエーション・テクノロジーズ）を設立するなど、長栄集団を海運、航空、ホテルなど幅広く手掛ける一大グループに育て上げた。
