ニュース その他分野 作成日:2016年1月21日_記事番号:T00061617
経済部統計処が20日発表した2015年の輸出受注総額は前年比4.4%減の4,518億1,000万米ドルで、世界金融危機の影響を受けた09年以降で初の前年割れとなった。林麗貞処長は原因として▽世界経済が力強さを欠いたこと▽スマートフォン需要鈍化▽原油安──を挙げた。今年は下半期にプラス成長を回復し、通年では昨年から横ばいかやや改善すると予想した。21日付工商時報が報じた。
製品別の15年輸出受注額は、情報通信製品以外は前年割れだった。情報通信製品は1,332億3,000万米ドルで前年比4.8%増。アップルのスマホ「iPhone6s」発売が貢献した。
電子製品は前年比2.6%減の1,156億5,000万米ドルで、09年以降で初の前年割れとなった。末端の消費需要が弱く半導体の在庫調整が続いたためだ。
液晶パネルなど精密機器は前年比16.3%減の270億米ドルだった。前年割れは3年連続。パネルの供給過剰が響いた。
国・地域別では、米国以外は前年割れとなった。米国は前年比6.3%増の1,259億5,000万米ドルで、プラス成長は6年連続。「iPhone」関連の受注が寄与した。中国・香港は8.9%減の1,072億9,000万米ドル。3年ぶりの前年割れで、減少幅は過去3番目に悪かった。中国経済の成長率が予想を下回ったこと、中国の紅色供給網(レッドサプライチェーン)台頭が要因だ。この他は▽欧州、885億8,000万米ドル(2.7%減)▽東南アジア諸国連合(ASEAN)主要6カ国、510億3,000万米ドル(6.2%減)▽日本、297億4,000万米ドル(22.6%減)──。石油製品の受注減でASEAN主要6カ国は統計開始後初の前年割れとなった。
昨年12月の輸出受注総額は前月比4.8%減、前年同月比12.3%減の388億1,000万米ドルだった。前年割れは9カ月連続で、減少幅が2桁に拡大した。林処長は、非需要期などの影響で今年1月も2桁減が続くと予想した。
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722