ニュース 社会 作成日:2016年1月28日_記事番号:T00061743
台湾全土の高校生を集めて4泊5日の日程でビジネスやマネジメントについて学ばせることを目的とする台湾大学管理学院主催の「キャンプ」イベントで初日の27日、夜間のオリエンテーリング活動を実施中、チェックポイントの1カ所で参加者の生徒を脅かそうと首つり死体に扮して待機していた主催者側の学生が誤って窒息する事故に見舞われた。ただちに病院に運ばれ、一命は取り留めたものの、現在も予断を許さない状況が続いている。主催者は、同キャンプは続行するが、きょう以降のオリエンテーリングは全て中止すると発表した。
同キャンプは、台湾大学管理学院の教授による講義や、企業訪問、模擬面接のほか、ロールプレイングゲームやオリエンテーリングなどの活動体験を通じて経営を学ぶというもので、今年は1月27日から31日にかけて台湾大学のキャンパス内で実施されている。
27日夜のオリエンテーリングは、参加した高校生が12チームに別れてチェックポイントで提示された課題をクリアしていくという活動で、午後7時ごろにスタート。チェックポイントの一つでは首つり死体に扮する主催者側学生が、なぞなぞを出し、恐怖におびえなから冷静な思考を保てるかという試練が課せられた。
しかし午後7時45分ごろ、あるチームが生命科学館そばのあずまやに設置された同チェックポイントに到着したところ、死体に扮した学生から何の反応もないことを発見。首に掛けたひもが不注意から本当に締まってしまったようで、同ポイントを担当していた別の学生も異常に気付き、「誰か心肺蘇生法(CPR)ができる人はいませんか」と叫んだ。すると高校生チームのうち1人の女子生徒が名乗り出て、心停止に陥っていた学生にCPRを施した。
これが奏功してか、その後、救急車で病院に運ばれた学生は呼吸を回復した。しかし現在も依然として意識不明が続いており、家族が駆け付けて回復を祈っている状況だ。
なお台湾大学では、校内での肝試し活動に対し、参加者や他の学生、教師に危険を及ぼす可能性があるとして、再三禁止を通達していたが、大学側の監視をかいくぐって続けられているようで、今回のキャンプでも主催者が提出した計画書には「オリエンテーリング」とのみ記載されていたという。
事故を受けて台湾大学は、今後、管理をさらに厳格化するほか、警備員による巡回を徹底するとの方針を示している。
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