ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

UMC、16年設備投資2割増


ニュース 電子 作成日:2016年1月28日_記事番号:T00061766

UMC、16年設備投資2割増

 ファウンドリー大手、聯華電子(UMC)の顔博文執行長は27日、今年の設備投資予算は前年比22.2%増の約22億米ドルだと明らかにした。南部科学工業園区(南科)の12インチウエハー工場「Fab 12A」の第5期建屋拡充と、福建省アモイ市に建設中の12インチ工場に充てる。28日付蘋果日報が報じた。

 UMCが同日発表した昨年通年の売上高は前年比3.4%増の1,448億3,000万台湾元(約5,000億円)で過去最高だった。通信チップの強い需要で28ナノメートル製造プロセスの売上高は3倍増えた。純利益は10.8%増の134億5,000万元と過去5年で最高だった。設備稼働率は90%。昨年第4四半期の連結売上高は前期比4.2%減、前年同期比9.1%減の338億4,900万元。28ナノの売上構成比は11%に達した。純利益は前期比85%増、前年同期比30.7%減の31億6,000万元。設備稼働率は83%。出荷量は8インチウエハー換算で138万枚。

 顔執行長は、多くの顧客のチップ在庫が健全な水準に戻っており、景気底打ちの兆しが見られたと指摘。今年第1四半期のファウンドリー事業の売上高は前期から横ばいと予想したが、通信チップ、消費者向け製品用チップの需要がけん引するとして、ファウンドリー事業の成長をに楽観的な見方を示した。今年は同社の28ナノを採用する製品が増える見通しのため、今後も28ナノ技術を強化する方針だ。