ニュース 政治 作成日:2016年1月29日_記事番号:T00061775
馬英九総統が28日、南シナ海の南沙諸島(スプラトリー諸島)で台湾が実効支配する太平島に上陸したことに対し、中国外交部の華春瑩報道官は定例記者会見で、「南沙諸島は古来より中国の領土であり、両岸(中台)の中国人は共に中華民族の財産を守ることに責任がある」と評価する発言を行った。その上で、中国は南シナ海を平和の海とすることに一貫して力を尽くしており、航海の自由、平和と安定、繁栄と発展に向けて積極的に努力すると強調した。29日中国時報が報じた。
馬総統(右2)は太平島で、中華民国海軍の軍艦「太平艦」がかつて訪れたことを記念する碑を見学した(28日=中央社)
中国の反応に対し馬総統は、中国共産党政府は国民党政府の主張を引き継いでおり、中台が同じ主張を行うのは当然だと語った。また、米国が上陸を批判したことに対しては、今回の上陸の目的は、太平島は岩礁であって島しょではないというフィリピンの主張が国際仲裁裁判所の判断に影響しないようにするためであり、緊張を高めてはいないとして理解を求めた。その上で「南シナ海問題では、米国と中華民国は平和を希望し紛争を求めない方向で一致している」と強調した。
民進党同行せず、「体制尊重のため」
太平島上陸に民進党関係者の同行を打診され、拒否した蔡英文次期総統は、「馬総統が依然現任であり、体制を尊重したためだ」と理由を説明した。南シナ海に対しては主権を堅持し、航海の自由を確保することが同党の一貫した立場だと表明した。
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