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台プラのベトナム製鉄所、CSCが25%に出資拡大


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2016年1月29日_記事番号:T00061782

台プラのベトナム製鉄所、CSCが25%に出資拡大

 中国鋼鉄(CSC)は28日、台塑集団(台湾プラスチックグループ)のベトナム・ハティン省の大型製鉄所への出資比率を19%から25%に引き上げたと発表した。増資額は3億2,900万米ドル。29日付経済日報などが報じた。

 CSCは2010〜12年にかけて、台プラのベトナム製鉄所に約1億7,500万米ドルを出資して5%株式を取得。さらに昨年、9億3,900万米ドルの追加出資を決め、同年8月に2回に分けて2億8,000万米ドル(出資比率11.94%に拡大)、3億3,000万米ドル(同19%)を出資しており、今回、予定の出資額に到達したことになる。

 同製鉄所は、昨年12月末に販売基準を満たす熱延鋼板の生産に初めて成功。今年6月に年産350万トンの第1高炉の火入れを行い、熱延製品の一貫生産が可能となる見通しだ。なおCSCは、高炉の火入れまで原料となるスラブを30万トン供給する予定だ。

 CSCは出資拡大について、ベトナムにおける新日鉄住金との合弁薄板会社、CSVC(中国語名・中鋼住金越南)の原料確保のためと説明した。CSVCは2013年に稼働。今年は冷延製品、溶融亜鉛めっき製品、電磁鋼片などの生産量を年間100万トン以上へ引き上げることを目指す。