シリコンＩＰ（知的財産）プロバイダー、力旺電子（イーメモリー・テクノロジー）が出資して2010年に設立されたＩＣ設計業者、漢芝電子（ｉＭＱ）は提携パートナーの東芝からマイクロコントローラ（ＭＣＵ）コア技術の独占供与を受けて既に中国のスマート家電、産業用コントローラ大手メーカーにＭＣＵを供給しており、今年は大幅な業績成長が予想されている。29日付自由時報が報じた。
漢芝電子の董事長はイーメモリーの徐清祥董事長が兼任し、総経理は徐董事長が国立清華大学で教師を務めていた時代の教え子、李海明氏が就任しているほか、執行技術長には東芝で約40年のキャリアを持つ田中教成氏、顧問に岩手東芝エレクトロニクス元社長の川田恒夫氏、元ＮＥＣの湯川彰氏を迎えている。
李総経理によると、漢芝電子は東芝と▽８ビットＭＣＵコア技術の独占供与▽製品設計と受託生産▽東芝・ｉＭＱによるダブルブランド販売──という３段階の提携契約を結んでおり、既にスマート家電、産業用コントローラ向けＭＣＵの出荷量は数千万個に上っているという。
