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ASE昨年Q4減益、SPIL赤字が打撃【図】


ニュース 電子 作成日:2016年1月30日_記事番号:T00061815

ASE昨年Q4減益、SPIL赤字が打撃【図】

 半導体パッケージング・テスティング(封止・検査)最大手、日月光半導体製造(ASE)が29日発表した2015年第4四半期の純利益は前期比28%減、前年同期比42%減の45億6,200万台湾元(約165億円)だった。同社が昨年9月に株式24.99%を取得した矽品精密工業(SPIL)が2億1,200万元の赤字を計上したためだ。30日付工商時報などが報じた。

 ASEは同日の決算説明会で、公平交易委員会(公平会、公正取引委員会に相当)の審査状況によっては、第2回SPIL株式公開買付(TOB)の期限を2月16日から3月17日に延期する可能性があると明かした。

 ASEの第4四半期連結売上高は前期比3.7%増、前年同期比1.4%減の755億4,800万元で過去2番目に高かった。昨年通年の連結売上高は前年比10%増の2,833億200万元で過去最高だったが、純利益は19%減の190億5,100万元だった。

 アップルサプライチェーンの在庫調整を受け、証券会社は同社の今年第1四半期連結売上高は前期比15~17%減少すると予測した。

 一方、ASEの呉田玉営運長は、半導体の在庫調整は一段落しており、最終製品の市況見通しは悪いが、同社業績は今年も成長すると述べた。成長のけん引役は今年もシステム・イン・パッケージ(SiP)で、10社近い新規顧客を見込む。売上規模は既に20億米ドルに達した。