次期総統への就任が決まっている民進党の蔡英文主席は１日、呉釗燮・同党秘書長、蔡主席が創設したシンクタンク「小英教育基金会」の林全執行長、および総統選で選挙対策本部の総幹事を務めた林錫耀氏の３人を政権引き継ぎチームの召集人に指名した。今後召集されるチームのメンバーは新政権で何らかの役職を担うとみられ、その人選に注目が集まっている。２日付自由時報が報じた。
ただ民進党の蕭美琴立法委員は、2000年に国民党から民進党に政権が移った際、引き継ぎ作業の責任者となった張俊雄氏と馬永成氏はその後、総統府秘書長および総統事務所主任に就任したが、行政院長など要職には就かなかったと指摘。引き継ぎチームのメンバーが新政権の要職に就くとは限らないとの見方を示した。
なお３人の召集人のうち、曽永権・現総統府秘書長との連絡役を務める呉氏は１日午後、曽氏に対し、春節（旧正月、今年は２月８日）までに後続の引き継ぎ事務について話し合うための面会日程を決めたいとの意向を伝えた。
