ニュース 農林水産 作成日:2016年2月2日_記事番号:T00061851
記録的な寒波の襲来で各地の養殖漁業施設に大きな被害が出る中、中華料理に多用されるハタ(石斑魚)の養殖で知られる高雄市永安区では、寒さで死んだハタをブルドーザーやトラックで除去する作業が行われており、周囲に生臭さが漂っている。2日付経済日報が伝えた。
国軍が延べ500人を動員して死んだ魚の処分に当たった(1日=中央社)
永安区では死んだ魚を1カ所に集める臨時廃棄場が設けられているが、隣接する弥陀区には廃棄場所がなく、死んだ魚が道路脇に積み上げられている状況だ。地元漁民は「焼却施設も満杯で搬入できないと聞いている」と話した。
記者が永安区内の臨時廃棄場を訪れると、サッカーコートほどの面積にハタやサバヒー(虱目魚)がうず高く積まれていた。管理員は鼻を押さえながら、「これで1日分の量だ」と話した。
高雄市政府海洋局は、今回の寒波による漁業への被害額を7億9,000万台湾元(約29億円)と推定しているが、永安区と弥陀区の漁会(漁協)は被害額を30億元以上と推定しており、実際の被害は自治体の予測を大きく上回りそうだ。
被害は長期化が予想される。永安区漁会の何択良理事長は「当面は稚魚が手に入らないため、ハタ養殖業が元の状態を取り戻すには少なくとも4、5年かかるのではないか」と話した。
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