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富邦金控の日盛金控買収、株主反対で難航


ニュース 金融 作成日:2016年2月2日_記事番号:T00061861

富邦金控の日盛金控買収、株主反対で難航

 大手民間金融持ち株会社の富邦金融控股は昨年から同業中堅の日盛金融控股の買収に向けた交渉を進めているとされるが、日盛金控の大株主のうち新生銀行の同意は得られたものの、米華人系投資会社、チェンコ・ホールディングス(建高集団)の同意が得られず、進展がストップしていることが分かった。2日付工商時報が伝えた。


富邦金控の蔡明忠董事長(右)は、今年の世界景気は変動が激しいと予測した(中央社)

 日盛金控には新生銀が35.47%、チェンコが24.08%を出資している。両社の統合が実現すれば、台湾で初の金融持ち株会社同士の合併事例となるが、成否はチェンコが握っている格好だ。

 両社は交渉の事実を公式には明らかにしていないが、富邦金控は買収額として日盛金控の純資産に3割上乗せした1株当たり15台湾元(約54円)程度を提示しているもようだ。現在の提示条件で、新生銀とチェンコの保有株式計約60%を取得すると仮定すると、売買代金は300億元に達する。

 新生銀は日盛金控の株式売却に従来から前向きだったが、チェンコは富邦金控の条件を受け入れておらず、買収交渉の行方は不透明となっている。