スマートフォン大手、宏達国際電子（ＨＴＣ）が３日発表した2015年連結売上高は前年比35％減の1,216億8,400万台湾元で、純損失は155億8,200万元（約550億円）と、赤字に転落した。１株当たり純損失は18.79元と上場以来で最悪だった。４日付経済日報などが報じた。
昨年第４四半期売上高は前期比20％増、前年同期比46％減の257億4,800万元、粗利益率は13.9％で上場以来で最低だった。営業損失は41億元、純損失は34億元だった。
張嘉臨ＨＴＣ財務長は、第１四半期は非需要期だが、米スポーツ用品大手ブランド、アンダーアーマー（ＵＡ）と共同開発した健康管理端末「ＵＡヘルスボックス」出荷が第２四半期から増えると述べた。バーチャルリアリティー（ＶＲ）対応のヘッドマウントディスプレイ（頭部装着ディスプレイ、ＨＭＤ）「HTC Vive」も好評で、スマホ以外の売上構成比を10％まで引き上げたいと語った。
