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アンリツと工研院、WLANオフロード試験環境構築へ


ニュース 電子 作成日:2016年2月4日_記事番号:T00061918

アンリツと工研院、WLANオフロード試験環境構築へ

 電子計測器メーカーのアンリツ(本社・神奈川県厚木市、橋本裕一社長)は3日、台湾の経済部技術処が推進する「モバイルブロードバンドサービスと産業開発─4G+ネットワーク接続・アプリケーション」プロジェクトにおいて、工業技術研究院(工研院)と基地局シミュレーターであるシグナリングテスタ「MD8475A」を用いたWLAN(無線LAN)オフロード試験区域の構築で協業すると発表した。第1四半期に台湾でのWLANオフロード試験サービス運用を開始する。


MD8475Aは簡単操作を実現するGUIソフトウエア「Smart Studio」を備えており、接続パラメータや試験条件の設定、試験実行が容易に行え、試験手順も自動化することができる(アンリツリリースより)

 両者は、同試験区域の構築により、台湾のWi-Fiデバイス製造メーカーやスマートフォンメーカーに対し、WLANオフロード機能のテストに必要とされる試験環境を提供し、国際的な技術標準に準拠した4G通信オフロード端末の開発に寄与すると期待している。

 MD8475Aは3GPP規格で定義された2種類のWLANオフロード接続方式(Trusted/Untrusted)に対応し、今回、Wi-Fiアクセスポイント(AP)とコントローラ、LTE/Wi-Fiデュアルモードユーザー端末(UE)を組み合わせた工研院の試験環境の構築に成功した。同試験環境は、実環境では困難な3GPP準拠のWLANオフロード機能の試験を安定して確保できるため、より迅速な製品開発や評価に役立つという。

 工研院は「モバイルデータ通信量の増加に伴い、新たな通信技術への対応がネットワークと携帯端末の接続有効性にとって重要になっている。アンリツはMD8475Aの素晴らしいパフォーマンスを通じ、理想的なパートナーの1社になった」と説明した。