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台北市の交通混雑対策、検討が迷走


ニュース 運輸 作成日:2016年2月5日_記事番号:T00061934

台北市の交通混雑対策、検討が迷走

 台北市の交通混雑問題をめぐり、市政府の対策検討が迷走している。

 台北市政府交通局の鍾慧諭局長はこのほど、シンガポールなどで導入されている「都心乗り入れ費」を念頭に、台北でも自動料金収受システム(ETC)の車両検知ステッカー「eTag(イータグ)」を利用し、「混雑費」を徴収する構想を公言した。鍾局長によれば、混雑費は特に混雑が深刻な内湖での導入を想定。幹線道路にイータグの検知器を設置し、ラッシュアワーに通行する場合には、混雑費を徴収するとの構想だ。

 これについて、柯文哲台北市長は4日、ラジオ番組に出演し、「台北は上海やシンガポールとは異なる。料金徴収は市の自治条例も関係するため、議会の同意が必要だ。誰かがこうしたいといったからどうなるものでもない」と述べ、鍾局長の構想に待ったをかけた。

 鍾局長は同日午後、メディア報道には誤解があるとし、混雑費の徴収は現在検討中の対策の一つで、それ以外に自強トンネルでのバス専用レーン導入、高い輸送能力を持つ交通機関の導入、ナンバープレートによる乗り入れ規制などの案から対策を絞り込むとした。