ニュース 金融 作成日:2016年2月5日_記事番号:T00061939
金融監督管理委員会(金管会)は4日、台湾の市中銀行による2015年の税引き前利益が3,195億9,000万台湾元(約1兆1,200億円)となり、前年を0.2%下回ったと発表した。市中銀行は前年まで8年連続で増益を維持してきたが、経済状況の悪化による融資需要低下で減益に転じた。5日付工商時報が伝えた。
また、預貸率は73.8%となり、前年(76.7%)を大きく下回った。預金需要の低迷を反映し、預貸率の低下ペースが速まった。
このほか、人民元安による為替差損を反映し、中国での収支は前年比45.8%減の19億7,000万元にとどまり、台湾の銀行が2010年に中国で営業を開始して以来、初の減益となった。
預金残高が2兆200億元伸び、34兆5,346億元となったのに対し、貸付残高は5,540億元増の25兆4,793億元にとどまった。
金管会銀行局の邱淑貞副局長は「景気の先行きが不透明で、企業の資金需要が低下したほか、銀行の融資審査も慎重になり、台湾内外で融資ペースが落ち込んだ」と指摘した。
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