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ASEのSPIL株式公開買付、3月17日までに延長


ニュース 電子 作成日:2016年2月5日_記事番号:T00061945

ASEのSPIL株式公開買付、3月17日までに延長

 半導体パッケージング・テスティング(封止・検査)最大手、日月光半導体製造(ASE)は4日、矽品精密工業(SPIL)に対する2回目の株式公開買付(TOB)の買付期間を3月17日まで1カ月延期すると発表した。公平交易委員会(公平会、公正取引委員会に相当)の審査結果が早くても3月3日まで出ないことを考慮した。5日付経済日報が報じた。

 ASEは昨年9月にTOBでSPIL株24.99%を352億台湾元(約1,200億円)で取得した。従来2回目のTOBは昨年12月29日~今年2月16日の予定で、1株55元で最高423億5,000万元を投じ、出資比率を49.71%まで引き上げる目標だった。3日までに市場で流通している発行済株式の2.9%を取得した。

 これに対しSPILは、公平会をはじめ各国・地域の独占禁止法当局の判断がまだ出ておらず、もしTOB期間中に企業結合が認められなければ、株式を受け渡しできない可能性が出てくると何度も訴えていた。

 公平会の邱永和副主任委員は、両社の結合が競争を制限する可能性があれば、審査の期間は3カ月に延びると話した。通常は30日で決定、場合によっては60日に延長、最長でも90日以内に判断を下す。