ニュース 社会 作成日:2016年2月15日_記事番号:T00061949
6日の台湾南部地震により、複合ビル「維冠金龍大楼」など建築物9棟が倒壊した台南市の被災地で、救助活動を行うボランティア消防員が現地の食堂で食事を取っていたところ、店内にいた他の客が彼にねぎらいの意を示そうとこっそりと彼の食事代を先払いした。その後、この客は有名なテレビドラマ監督で俳優の鄧安寧氏だったことが明らかとなり、地震で多くの悲報が伝えられた中、数少ない「いい話」としてその行為に称賛の声が集まっている。
あるインターネットユーザー「Danny Dun」氏が10日、台南のある食堂での出来事を自身のフェイスブック(FB)ページに投稿した。同記事によると、彼がその食堂で食事を取っていた際、消防服を着た1人の消防ボランティアが店に入って来て、疲労困憊した様子で麺をすすり始めた。これを見たDun氏はすぐに会計カウンターに向かい、その消防員の食事代を支払おうとした。
するとその直後、別の客がカウンターにやって来て「あなたは彼の代金を支払うつもりですか?実は私もそう思ったところなんです」とDun氏に声をかけた。
当の消防員は食事を終えて代金を支払おうとするときになってはじめて他の客が既に支払いを済ませていることに気付いたが、彼に対しDun氏は「あなたの代金を支払いたいと他の客と競争になったが、彼は一歩遅かった」と告げたそうだ。
記事の中でDun氏は消防員に対し「深く敬意を表する。彼には自分のことを誇りに思ってほしい」などと感謝の言葉を述べている。
その後、Dun氏の投稿がネット上に転載されて拡散したため、その消防員の目にも留まることとなり、彼自身のFBページにDun氏の記事を転載した上で、「あの夜はとても驚いたが、他の客が払ってくれたと聞いて涙が出た」とコメント。「全ての消防員、ボランティアに代わって感謝する」と書き込んだ。
このエピソードがメディアによって大きく報じられた後、Dun氏が実は有名なテレビドラマ監督で俳優の鄧安寧氏であることが判明し、彼の記事には現在、5万7,000件を超える「いいね!」が集まっている。
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