ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

倒壊の維冠金龍ビル、建設当時に設計変更


ニュース 社会 作成日:2016年2月17日_記事番号:T00062004

倒壊の維冠金龍ビル、建設当時に設計変更

 台湾南部地震で倒壊した「維冠金龍ビル」(台南市永康区)で設計上の欠陥があったと指摘される中、建設当時に設計変更があったことが判明した。強度に影響する変更だったかどうかは分かっていない。17日付中国時報が伝えた。


台南地検の陳建弘・襄閲主任検察官は、維冠金龍ビル倒壊現場から採取したサンプルを全て実験室に送付したと明らかにした(17日=中央社)

 建設当時の最初の設計図面では、A、B、C、D、E各棟の1階にはそれぞれ店舗1戸を建設する予定だったが、翌年には壁を設けず、ぶち抜き構造の1戸を建設する形に設計が完成されていた。

 維冠金龍ビルは1992年に建築許可が下り、93年に建設され、94年に使用許可が出た。当時の詳細な記録は既に残っていないが、台南市政府工務局は「行政上の手続きに問題はなかった」との見方を示した。

 台南地方法院検察署は、部屋の仕切りを取り払っただけで、はりや柱など構造上の危険をもたらす個所は破壊していないとして、設計変更が建物の強度に影響を与えたとの見方には懐疑的だが、土木技師業界に図面の鑑定を依頼した。

旺林飯店は同地に再建

 一方、台南市帰仁区でオフィスビルを改造して4月に開業する予定だったホテル「旺林飯店」は、地震で傾いた建物を撤去した上で、同じ敷地にビルを再建することを決めた。