ニュース その他分野 作成日:2016年2月17日_記事番号:T00062006
財政部が16日発表した1月の輸出総額は前年同月比13%減の222億米ドルで、12カ月連続の前年割れとなった。世界需要の不振、原料価格の続落などが原因で、前年割れの連続月数は世界金融危機の影響を受けた2008〜09年の14カ月連続に迫っている。17日付経済日報などが報じた。
1月は全品目で前年割れとなった。中でも中国の「紅色供給網(レッドサプライチェーン)」台頭、鉄鋼価格低迷、原油安により、▽電子部品(70億3,100万米ドル、前年同月比7.1%減)▽基本金属とその製品(19億6,700万米ドル、19.9%減)▽プラスチック・ゴムとその製品(15億6,100万米ドル、18.3%減)▽化学品(13億7,000万米ドル、19.8%減)──などが特に影響を受けた。また光学器材(液晶パネルを含む)は24.5%減の9億4,200万米ドルで、うち光学レンズは25.8%減と3カ月連続でマイナス成長が続いている。アップルのスマートフォン最新機種、iPhone6sの売れ行き不調が原因とみられる。
財政部は、原油価格の下落が止まらないうちは輸出のプラス成長回復は難しいと指摘。2月は台湾南部地震の影響をそれほど受けないが、春節(旧正月)連休に伴う営業日減で前年割れが続くと予想した。3月に輸出額減少幅が縮小すると見込む。品目別では、半導体の在庫が正常な水準に向かっているため、電子部品の輸出が徐々に回復するとの見通しを示した。
資本設備の輸入額10%増
一方、1月の輸入総額は前年同月比11.7%減の186億9,000万米ドルで、13カ月連続の前年割れとなった。ただし、資本設備の輸入額は10.9%増の33億8,700万米ドルで、増加幅は過去5カ月で最大だった。半導体業者による先進プロセスへの投資拡大継続を示しており、景気回復の兆しとみられている。
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