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全民健康保険カード、不正使用に罰金


ニュース 医薬 作成日:2016年2月17日_記事番号:T00062010

全民健康保険カード、不正使用に罰金

 全民健康保険カードの不正使用が横行しているとみられることから、衛生福利部中央健康保険署(健保署)は健保カードを不正に貸した者と借り受けた者に対する罰則を適用すると発表した。17日付聯合報が伝えた。

 健保カードの不正使用には、医療費の2~5倍の罰金が適用され、再犯の場合、最高で100万台湾元(約340万円)の罰金が科される。これまでは法律上の制約で健保カードを貸した側しか罰することしかできなかった。

 健保カードの不正使用摘発件数自体は昨年1年間で4件にすぎないが、同署は氷山の一角とみている。不正使用は保険料未払いで被保険者資格が停止された台湾人や職場から逃げた外国人労働者、中国人旅行客などに目立つ。

 うち台湾人の中国人妻が台湾を訪れた妹に健保カードを貸し、がん治療を受けさせたケースでは、中国人妻が罰金5万元の処分を受けた。また、保険料未払いの友人に健保カードを貸し、人工透析を受けさせたケースでは7回目で不正が発覚し、貸した側が3万元の罰金処分を受けた。

 病院側は患者のフルネームや生年月日を尋ね、医師が顔写真を照合するなどして対応し、もし不審な点がある場合には、他の身分証明書類の提示を求めることにしている。