ニュース 自動車・二輪車 作成日:2016年2月17日_記事番号:T00062025
自動車最大手、和泰汽車の蘇純興総経理は16日、台湾自動車市場の2016年新車登録台数は42万台で、3年連続横ばいとの見通しを示した。世界的な景気不振で新車購入意欲は前年を下回るが、貨物税(物品税)減免措置で2万台の押し上げ効果を見込む。ただし、和泰汽車の目標はトヨタ、レクサス合計で13万台と、前年実績13万2,000台よりも低く設定した。17日付経済日報などが報じた。
蘇総経理は、15年連続の台湾市場シェア首位の目標を掲げた(和泰汽車リリースより)
蘇総経理は、今年の経済環境は試練や不確定要素が昨年より多いと指摘。世界経済の回復は遅く、株式・為替市場も低迷しているため、購買意欲に影響すると述べた。
一方、裕隆集団の厳凱泰(ケネス・イエン)董事長は、原油価格、為替相場、欧州経済が不安定だが、米国景気はまずまず、中国の国内総生産(GDP)成長率目標も6.5%以上で、2大市場が成長をけん引すると予測。今年の新車販売市場規模は前年並みで、小幅成長もあり得ると述べた。
買い替えと同時に5万元引き
和泰汽車は16日より、中古車を廃車して新車を購入する場合、5万台湾元(約17万円)を割り引くキャンペーンを始めた。通常3~6カ月かかる貨物税減免措置の手続きを代行し、購買意欲を刺激する狙いだ。
同社の新車購入者の55%は買い替えで、うち45%が従来の車を下取りに出し、10%が廃車処分としている。同社統計によると、貨物税減免措置の施行に伴い、今年1月は廃車の割合が17%まで上昇した。
新型プリウス発表、2千台目標
和泰汽車は16日、4代目となる新型ハイブリッド車(HV)「プリウス」を発表した。20万元分の装備を加えたが、販売価格は109万9,000元に下がり、実質30万元以上の値下げだ。
蘇総経理は、「プリウス」は1リットル当たりの走行距離が26.7キロメートルと、台湾の非プラグインのハイブリッド車で最も燃費が良いと指摘した。今年の販売目標は2,000台と、前年実績530台より大幅成長を目指す。
新車3車種発表へ
同社は今年、第4世代「プリウス」のほか、輸入車「シエナ」、台湾生産車「シエンタ」を発表する予定だ。今年7月のタイヤ空気圧監視システム(TPMS)搭載義務付けに伴い、生産停止となる「ウィッシュ」「イノーバ」の穴埋めを期待する。
同社の今年の新車販売目標は、トヨタが11万5,000台、レクサスが1万5,000台で、市場シェアは31%。大型車はトヨタ、日野の合計で6,000台、市場シェア32.09%の目標だ。
同社は来年末までにショールーム4拠点を新設、13拠点を拡張、移転する計画だ。トヨタのショールームは129拠点、レクサスは26拠点に増える。投資額は40億元。
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