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TPKの昨年損失200億元、過去最悪に【図】


ニュース 電子 作成日:2016年2月19日_記事番号:T00062073

TPKの昨年損失200億元、過去最悪に【図】

 タッチパネル最大手、宸鴻集団(TPKホールディング)は18日、2015年の売上高は1,213億台湾元(約4,100億円)で、過去最悪の200億7,000万元の赤字を計上したと発表した。第3四半期の182億元に上る減損処理が響いた。なお、第4四半期は人民元下落による為替差損や、傘下の達鴻先進科技(CANDO)の会社更生手続き申請を受けた損失計上を行ったものの、本業の改善および火災保険金の受領もあって純利益は10億1,600万元と、4四半期ぶりに黒字に転じた。19日付経済日報などが報じた。

 同社の第1四半期の見通しについて外資系証券会社は、2月の稼働日数が少ないことなどから前年同期比25〜33%の減収となり、再び赤字に転落するとみている。また、上半期は依然非需要期が続き、業績回復は下半期になると予測した。一方、TPKは、顧客の新商品発表が行われる第2四半期後半に成長を取り戻すと説明した。

 鍾依華TPK総経理は、スマートフォンのアクティブマトリックス式有機EL(AMOLED)パネルの採用拡大が追い風になると予測。また、一定数の出荷が見込めるウエアラブル(装着型)端末やタブレット端末としても使える2in1ノートパソコンも、今年の主力応用先になると説明した。