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中台ファウンドリーの8インチ、上半期の受注満杯


ニュース 電子 作成日:2016年2月19日_記事番号:T00062075

中台ファウンドリーの8インチ、上半期の受注満杯

 中台ファウンドリーの8インチウエハー工場は上半期の受注が早くも満杯になった。19日付電子時報が報じた。

 台湾の指紋認証ICサプライヤーによると、今年はアンドロイド搭載スマートフォンでの指紋認証機能採用が大幅に増えるが、中台8インチ工場の0.18マイクロメートル製造プロセスの生産能力が比較的限られる上、台湾積体電路製造(TSMC)の生産能力は第2四半期以降アップルに押さえられるとの懸念がある。このため最近、▽聯発科技(メディアテック)が出資する中国の深圳市匯頂科技(GOODiX)▽義隆電子(ELAN)▽敦泰電子(フォーカルテック・システムズ)──などはTSMCや傘下の世界先進積体電路(VIS)、フィンガープリント・カーズ(FPC)は中国の中芯国際集成電路製造(SMIC)、神盾(イージステクノロジー)は聯華電子(UMC)の生産能力を争っているという。

 また、今年8月に開催されるブラジル・リオデジャネイロ五輪を前に、大型液晶ディスプレイ(LCD)ドライバICの需要も急増しており、中台8インチ工場の設備稼働率が高まっている。

 こうした中、▽近距離無線通信(NFC)チップ▽マイクロコントローラー(MCU)▽中小型LCDドライバIC▽アナログIC▽消費者向け製品用IC──のサプライヤーも、生産能力を確保するためファウンドリーへの発注を早めている。台湾のファウンドリー営業担当者は、現在の発注で納品は恐らく第2四半期末〜第3四半期初めと指摘した。