ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

中国人客の訪台、既に減少


ニュース 商業・サービス 作成日:2016年2月22日_記事番号:T00062091

中国人客の訪台、既に減少

 総統選後、中国が同国人の訪台ツアー客を大幅に削減するとの観測が出る中、台湾の旅行業界関係者によると、現在、優良ツアーや自由旅行者の訪台申請に待機期間がほぼなくなっているほか、一般ツアーでもかつてのような「渋滞」は起きておらず、明らかな減少がみられるという。22日付中国時報が報じた。

 昨年2月、一時31万人以上の中国人客が訪台申請を行ったことから、その後半年間「渋滞」状況が続いた。当時は台湾の旅行業者が内政部移民署に顧客の台湾入境申請を行ってから許可が下りるまで一般ツアーで約2カ月、優良ツアーで1カ月半前後、自由旅行でも1カ月以上かかったそうだ。

 しかし現在、移民署の公示によると、2月19日に行った優良ツアーの入境申請に対し、22日に認可が取得できる状況となっており、20、21日が土日に当たったことを考慮するとほぼ待機期間がゼロとなっている。

 一方、一般ツアーは現在も「1カ月待ち」の状況が続いているが、中華民国旅行商業同業公会全国聯合会の許高慶・前秘書長は、3月の割り当て人数が現在の8,000人から5,000人に減るためと指摘している。

 実際、人気観光地の阿里山森林遊楽区(嘉義県)を訪れる中国客は今年、2月20日時点で計22万6,267人と、前年同期比3万4,306人減少している。こうした中、中台の航空会社が3月中旬より青島、南京など複数の中台路線で便数の削減を計画しているほか、ホテル業者は宿泊料の引き下げにより顧客獲得を図っており、観光業界全体が打撃を受けている。