ニュース その他製造 作成日:2016年2月22日_記事番号:T00062099
機能性生地を使用し、ハイテク技術と医療、スポーツを結び付ける「スマート衣料」が世界の服飾業界で新たなトレンドとなる中、台湾の紡織業界でも各社が同分野で研究開発(R&D)に注力しており、今後、相次いで新製品が登場する見通しだ。22日付工商時報が報じた。
「DynaFeed」の心拍数(ECG)計測は正確度99.7%だという(同社リリースより)
遠東集団(ファーイースタン・グループ)傘下の化学繊維メーカー、遠東新世紀(ファーイースタン・ニューセンチュリー)は、先進的な生理データ計測技術とカーボンナノチューブ(CNT)を使用した導電フィルムを活用し、着用者のトレーニング効率や運動能力の向上に有効とうたうスマート衣料「DynaFeed」を発表している。同製品は世界最大級のスポーツ用品展示会「ISPO(イスポ)2016/17」で金賞を受賞。既に世界の服飾ブランドが同社に商談を持ち掛けており、下半期から来年にかけて業績に成果が表れる見通しだ。
アパレルメーカーの宏遠興業(エベレスト・テキスタイル)も今年、各種データの計測が可能なスポーツ向け高機能衣料を傘下ブランドの「幸福台湾(エバースマイル)」を通じて投入する予定で、2月末に全土110カ所の拠点で同時発売する計画だ。価格は2,800〜3,000台湾元(約9,500〜1万円)。当面は予約販売のみとなる。
アパレル一貫生産大手、南緯実業の子会社、金鼎聯合科技繊維は、資訊工業策進会(資策会)と診療所や高齢者介護施設向けスマート衣料の開発を進めており、今年から試験生産、来年より量産に入る計画だ。
なお繊維業界の振興団体、財団法人中華民国紡織業拓展会(紡拓会)は、台湾における機能性衣料・スマート衣料の受注額は今年、2,500万米ドル、来年はさらに倍増すると予測している。
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