自動車大手、裕隆集団の陳国栄副執行長は24日、2016年売上高は3,900億～4,000億台湾元（約１兆3,100億～１兆3,500億円）で５年連続の増収、中台での新車販売は前年比24％増の29万6,000台と目標を掲げた。昨年売上高は3,665億元、中台での新車販売台数は23万7,259台で、いずれも過去最高を更新した。25日付工商時報が報じた。
16年新車販売目標の内訳は、▽裕隆日産汽車▽中華汽車（チャイナ・モーター、ＣＭＣ）▽納智捷汽車（ラクスジェン・モーター）──で11万台、▽東南汽車▽東風裕隆汽車──の中国市場で18万6,000台。ラクスジェンから中型セダン「Ｓ３」および福祉車輌「Ｖ７」、東南汽車からＳＵＶ（スポーツ用多目的車）「ＤＸ３」などを発売予定だ。
陳副執行長は、今年は新型車、モジュール、技術開発や設備向上に75億元以上を投じると表明した。また、傘下の裕融企業（ＴＡＣ）が中国で外資初の自動車ローン事業免許を取得し、３月に新車、中古車向けに開業すると明かした。今年の台湾自動車市場については、国際原油価格下落、買い替え需要などで、前年並み42万台と予測した。
裕隆集団の今年の求人は1,500人に上る予定だ（24日＝中央社）
