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紙製・メラミン樹脂製食器、台北市の学校で使用禁止へ


ニュース 社会 作成日:2016年2月26日_記事番号:T00062186

紙製・メラミン樹脂製食器、台北市の学校で使用禁止へ

 台北市政府教育局と環境保護局(環保局)はこのほど、環境保護政策の一環として市内の高校以下の教育機関で使い捨ての紙食器やメラミン樹脂製食器の使用を禁止する措置を8月1日より導入することを決定した。また小中学校ではペットボトル入り飲料水の販売も禁止する。これにより紙製食器の消費量が年間1,300万個、ペットボトルは1,500万本減少すると試算されている。26日付中国時報が報じた。

 教育局によると、小中学校では給食がずんどう鍋に入れて提供されているため、児童や生徒にステンレス製の食器を持参させることは難しくないが、高校の場合は校内の購買部で弁当を購入する生徒も多いことからステンレス製食器を別途準備する必要がある。このため柯文哲台北市長は公立、私立高校に対しステンレス食器購入のため約1,000万台湾元(約3,400万円)の補助金を支給することに同意した。

 またペットボトル飲料については、児童・生徒が校外の商店で購入し、学校へ持ち込むことは禁止できないが、校内での販売をなくすことで環境保護への意識を高めたい考えだ。

 一方で、学校給食を供給する業者からは「ステンレス食器の購入や食器洗浄施設の設置などにコストがかかるが、こうした投資に対する補助は考慮されていない」などと不満の声が上がっている。