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中国外相が「92共識」に言及せず、対台姿勢を柔軟化か


ニュース 政治 作成日:2016年2月26日_記事番号:T00062191

中国外相が「92共識」に言及せず、対台姿勢を柔軟化か

 中国の王毅外交部長は25日、米ワシントンのシンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)での講演後の質疑応答で、「台湾の新たな執政者が、『彼ら自身の憲法』に従って、両岸(中台)関係の平和的発展を引き続き推進することを期待する」と発言した。従来、中国高官が中台関係の展望について発言する際、「1992年の共通認識(92共識)」が前提であることに必ず言及していたが、王外交部長は今回触れておらず、蔡英文政権の発足に当たって台湾への姿勢をより柔軟にすることを示したものなのか注目される。中央社電が26日報じた。


王外交部長はかつて国務院台湾事務弁公室(国台弁)主任を務め、中台関係において豊富な経験を持っており、たまたま「92共識」に言及しなかったということは考え難い(26日=中央社)

 王外交部長は「一つの中国」をめぐっては、「台湾の新たな執政者が、彼ら自身の憲法が規定している『大陸と台湾は共に一つの中国に属する』を受け入れることを期待する」と述べた。

 なお、王外交部長はこれに先立って、中国は誰が台湾で政権に握るかには関心がないと語った上で、「中国の関心の核心は『両岸は一つの中国に属する』という両岸関係の重要な基礎を(台湾の政権が)認めるか否かだ」と説明していた。