ニュース 社会 作成日:2016年3月1日_記事番号:T00062216
国民党政府が戦後間もない1947年に台湾住民を弾圧した「228事件」から69周年を迎えた2月28日、蔡英文次期総統は台北市の228和平公園で開かれた記念集会で、真相和解委員会が「負の歴史」の清算を進める考えを表明した。29日付自由時報が伝えた。
高雄市の国立中山大学では、蒋介石元総統の銅像の警備を強化していたが、それでも頭から白のペンキをかぶせられた(28日=中央社)
蔡次期総統は「独裁時代の記録物の研究整理と公表を進め、真相和解委員会を開き、関連法令の改正と制定に取り組み、暗黒の歴史に区切りを付けたい」と述べた。
被害者家族代表の潘信行氏は「行政院がまとめた研究報告が真相だという人もいるが、完全な真相とはいえない。家族が真相を求めるのは報復のためではない。真相がなければ、どうやって和解すればよいのか」と問い掛け、立法院で過半数を確保した民進党政権に立法による真相解明を求めた。
一方、228和平紀念日を前後し、宜蘭市の中山公園をはじめ、台湾全土の公園や学校などに設置された蒋介石元総統の銅像では、ペンキをかけられたり、落書きをされたりという被害が相次いだ。
さらに、台北市八徳路の国民党本部前では、大型バイクに乗った何者かが「殺人政党は存在すべきではない」といったビラとともに、火炎瓶2本を投げつける事件があった。警察が容疑者の行方を追っている。
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