ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

裕隆集団、中国EV市場攻略へ


ニュース 自動車・二輪車 作成日:2016年3月2日_記事番号:T00062264

裕隆集団、中国EV市場攻略へ

 自動車大手、裕隆集団は今年、自社ブランド「LUXGEN(ラクスジェン)」からセダン型の電気自動車(EV)「S3 EV+」を今年半ばに中台市場へ投入するほか、グループが出資する中国の自動車メーカー、東風裕隆汽車もEV専門ブランド「裕路」を設立し、第1号車として小型車「V2」を2017年に発売する計画だ。2日付工商時報が報じた。


「S3 EV+ 」は2016世界新車大展(台北インターナショナル・オートショー)に出展され、注目を集めていた(納智捷汽車リリースより)

 裕隆集団はこれまで、ラクスジェン、「tobe(酷比)」の両自社ブランドからEVを発売したが、販売は台湾市場に限っていた。このため、ラクスジェンの「S3 EV+」と裕路の「V2」は同グループにとって中国EV市場参入の先駆けとなる。

 なお大気汚染が深刻化する中国では現在、多くの都市でガソリン車に対するナンバープレート発給制限や購入制限を設けているほか、「渋滞税」の徴収が行われているが、EVは適用範囲外となっている上、購入には高額な補助金が支給されるため、今後、市場が発展する可能性は高い。

 また中国政府はEVの普及に向け、国内の自動車メーカーに対し、自社ブランド創設、独自技術の確立を求めており、東風裕隆の裕路ブランドは同国の政策に沿った戦略となっている。