ニュース 社会 作成日:2016年3月4日_記事番号:T00062298
今月6日の台湾南部地震で倒壊し、115人の死者を出したビル「維冠金龍大楼」(台南市永康区)をめぐり、建築当時の設計図を精査していた台南市建築師公会は3日、設計図自体には問題はなく、複数の要因が重なったことが倒壊の原因だとする判断を明らかにした。4日付聯合報が伝えた。
複数の要因については、揺れの方向が建物の安定性に影響を与えやすいものだったことに加え、仮に手抜き工事があったとすれば、耐震性に問題があったとみられる点、梁(はり)を2本用いた構造は合法だが3本構造より耐震性が劣る点などを挙げた。
倒壊原因をめぐっては、これまで構造上の欠陥があったとの見方が有力だったが、今回の判断はそれを覆したもので、今後の責任追及が難しくなる可能性が高まった。
同公会法律公益委員会の葉世宏副主任委員は「唯一責任を追及できるのは、施工段階での手抜き工事についてだが、施工会社の経営者と現場責任者は既に死亡しており、施工会社も倒産していることから、責任追及は非常に困難だ」と指摘した。
今回のビル倒壊では、デベロッパーの責任者と建築師が逮捕されているが、いずれも容疑を否認している。
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