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台プラ主要4社、Q2楽観【表】


ニュース 石油・化学 作成日:2016年3月8日_記事番号:T00062364

台プラ主要4社、Q2楽観【表】

 台塑集団(台湾プラスチックグループ)主要4社が7日発表した2月売上高は919億8,000万台湾元(約3,200億円)で前月比9.8%減、前年同月比17.3%減だった。一方、原油価格に底入れ感が広がり、春節(旧正月)明けの中国で需要が回復する中、第2四半期の見通しを楽観している。8日付工商時報などが報じた。

 主要4社の2月売上高は、▽台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス、台塑)、111億6,000万元(前月比21.2%減、前年同月比11.1%減)▽南亜塑膠工業(南亜プラスチックス、南亜プラ)、185億9,000万元(前月比12.1%減、前年同月比20.3%減)▽台湾化学繊維(フォルモサ・ケミカルズ&ファイバー、台化)、224億元(前月比9%減、前年同月比8.2%減)▽台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル、台塑化)、398億3,000万元(前月比5.3%減、前年同月比21.9%減)──。台塑化の曹明総経理は、2月は原油価格が上昇したが、春節要因で川下の需要が減少し、ガソリンや軽油の輸出価格が低迷したと説明した。

 一方、台塑の林健男総経理は、3月は生産、需要が全面回復し、ポリ塩化ビニル(PVC)、エチレン酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)の輸出受注は既に満杯だと述べた。特にPVC月産量は15万トンと過去2番目に高くなると語った。南亜プラの呉嘉昭董事長は、中国のエチレングリコール(EG)港湾在庫は70万トンで安定している上、川下のポリエステルメーカーの稼働率は74%まで回復しており、EG相場は上昇が見込めると話した。同社の台湾、米国でのEGプラントの稼働率は98%に達している。台化の洪福源総経理は、原油価格に大きな変動がなければ、第2四半期はやや楽観できると語った。