自動車部品メーカー、和大工業の２月連結売上高は前年同月比25.96%増の４億400万台湾元（約14億円）で、同月の過去最高を更新した。同社は、主要顧客の需要が強く、９日間の春節（旧正月）連休のうち２日間しか休まず出荷を急いだためと説明した。８日付工商時報が報じた。
和大工業は北米自動車市場が依然好調だったことから、米自動車部品大手のボルグワーナーからトルクコンバーターシステムなどの受注が増えたほか、米電気自動車（ＥＶ）大手、テスラモーターズの「モデルＸ」が販売好調で品薄となり、ギアボックス（減速機）を24時間体制で供給したとみられる。
証券会社は、和大工業の３月売上高は単月過去最高の今年１月（５億300万元）を上回ると予想した。
一方、同業の同致電子企業（ＴＴＥ）の２月連結売上高は前月比146%増の９億1,000万元で、同月の過去最高、単月として過去２番目となった。同社は、中国の自動車に対する購入税率半減政策により、同国自動車市場が活気づいたことに加え、主要顧客の長城汽車、重慶長安汽車、上汽通用五菱汽車などが新車に同社の部品を採用する割合を増やしたと説明した。
証券会社は、同致電子は中国・昆山第２期工場（江蘇省）が間もなく稼働する上、米ゼネラルモーターズ（ＧＭ）のフレキシブルプラットフォーム「Ｄ２ＸＸ」における提携プロジェクトで、今年半ば以降に北米市場に出荷できる見通しで、単月売上高が10億元に上り過去最高を更新すると予想した。
