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国泰世華銀、台湾初の「赤道原則」融資実行


ニュース 金融 作成日:2016年3月9日_記事番号:T00062385

国泰世華銀、台湾初の「赤道原則」融資実行

 国泰世華商業銀行(キャセイ・ユナイテッド・バンク)は8日、社会正義や環境保護の観点に基づく金融機関の自主評価基準、「赤道原則(エクエーター原則)」に合致した融資を、上緯企業(SWANCOR)傘下の海洋風力発電が苗栗県竹南鎮の沖合で推進する洋上風力発電プロジェクトに対して行ったと発表した。台湾の銀行が台湾での事業に対し赤道原則に合致する融資を行うのは初めてだという。9日付工商時報が報じた。

 国泰世華銀企業金融の李偉正執行長は、海洋風力発電は年内に風力発電装置の一部を建設するため、当初資金の融資を申請してきたと説明。同プロジェクトには総額100億台湾元(約340億円)以上が必要となるが、同行が今回融資したのは過渡的な資金だという。

 同行は昨年3月に台湾の銀行として初めて赤道原則に署名。その後、インドネシア、オーストラリア、ベトナムなどで赤道原則に合致するプロジェクト融資案件に参加してきた。

 李執行長は「当行は長年、太陽光発電向け融資プランを進め、今回は洋上風力発電への融資を実行した。政府の再生可能エネルギー政策を行動で支持する」と強調した。