ニュース 医薬 作成日:2016年3月9日_記事番号:T00062388
衛生福利部は早ければ4月にもがんの免疫細胞療法を条件付きで解禁する。9日付中国時報が伝えた。
衛生福利部は、医師が臨床試験を行う際、安全上の懸念がなく、緊急性があり、既に身体能力が著しく損なわれているか、他に治療法がない患者に対し、細胞療法を採用することを認める。中でも最も注目されるのが、がんの免疫細胞療法だ。このほか、半身まひなど神経が損傷した患者に幹細胞治療の道が開かれる。
がんの免疫細胞療法は、人体から直接採取、培養され、活性化されたナチュラルキラー(NK)細胞を用いたがん治療法で、正常な細胞を傷つけることなく、がん細胞だけを攻撃するため、副作用が少ないのが特徴だ。同療法は日本や中国で自費診療が既に認められており、末期がん患者が台湾から日本や中国に出向くケースも少なくなかった。
ただ、医師からはがんの免疫細胞療法への過度の期待を戒める声もある。台北栄民総医院血液腫瘤科の邱宗傑主任医師は「がんの免疫細胞療法は近年、小幅な進歩にとどまり、有効な治療には程遠い。効果があったのは、いずれも腫瘤が小さい患者だ」とし、免疫細胞療法が治療法の主流となるのは現時点で難しいとの見方を示した。ただ、手術や化学療法などと並行した補助治療としては選択肢になるとした。
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